無人自動運転による移動サービスの試験運行が福井県永平寺町で12月22日に始まる。公道の自転車歩行者専用道を運行ルートとして、遠隔監視・操作によって電動カートを走らせる。国土交通省、経済産業省が実施した実証実験の成果を生かし、永平寺町がまちづくり会社のZENコネクトに委託して運行する。
自動運転システムでは、遠隔監視室にいる監視・操作者が車両外から通信技術を使って3台の車両を同時に走行させる。ただ、後部座席には保安要員が乗車する。
国立研究開発法人の産業技術総合研究所がヤマハ製の電動カートを改造し、自動運転機能を追加した車両を使用する。走行ルートは「永平寺参ろーど」内の区間約2キロ。利用料金は1回当たり大人100円、子ども50円。
運行期間は年内が12月25日まで。来年1、2月は運休し、3月から運行を再開。車両の高度化や運行体制の整備を進め、今年度内の本格運行を目指す。