福井でほんもの体験フォーラム、1200人参加


パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

 体験型観光に積極的に取り組み、成果を上げている地域の事例や課題を議論する「全国ほんもの体験フォーラムinふくい」が3月20〜22の3日間、福井県・美浜町総合体育館をメーン会場に開かれた。期間中、県内外から受け地関係者、旅行会社ら約1200人が参加し、活発な意見交換が行われた。

 主催は、第6回全国ほんもの体験フォーラムinふくい実行委員会。共催が、全国ほんもの体験推進協議会(全国ほんもの体験ネットワーク)。

 フォーラムは、04年の長野県・飯田大会を皮切りに毎年開催。今回の福井大会で6回目となる。開催地は、全国ほんもの体験ネットワーク(全国で本格的な体験型観光に取り組む約30の団体が参加)加盟団体の地域から選ばれる。県の加盟団体は、若狭美浜はあとふる体験推進協議会。

 フォーラムの20日と22日は、プレイベントとして福井市、敦賀市、美浜町などで体験ツアーを、21日が美浜町出身で、京都市立伏見工業高校・ラグビー部総監督の山口良治氏による記念講演、県のインストラクターらによる事例発表、そして公開パネルディスカッションと情報交換会を開催。22日が各4会場に分かれての課題別研究分科会を開いた。

 フォーラムの目玉である公開パネルディスカッションでは、体験型観光の推進で地域の人と経済に与える影響などを検証した。パネリストからは「体験型観光は(インストラクターなどを務める)お年寄りの生きがいになっている。人が高まることで地域振興に貢献できている」(丸木大助・美浜町商工観光課交流推進室主査)、「観光客がゼロの地域だったので、教育旅行を誘致しようとした当初は誰も信用しなかった。しかし、今年は1万6千人を受け入れ、2億を越す売り上げがあった。来年度は2万人を超える注文をもらっている」(筒井雅浩・一般社団法人まつうら党交流公社統括マネージャー)などの声があった。

 メーン会場となった美浜町は、体験プログラム「若狭美浜はあとふる体験」を商品化。同時に同町の体験型観光のコーディネート組織「NPO法人はあとふる美浜ネットワーク」を立ち上げている。リアス式海岸で有名な若狭湾や、町の総面積の80%を占める山地などを生かし、ボート体験や漁業体験、田植え体験などを提供。今年度から民泊の提供を始めた。受け入れ実績は、今年度が4500人で来年度は今年と同等程度を予定している。

次回は標津で開催
 全国ほんもの体験ネットワークの第8回総会が21日、フォーラム会場の美浜町総合体育館で開かれ、次回のフォーラム開催地を北海道・標津町とすることを確認した。今年の11月に開催予定。

パネルディスカッションの様子
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