石川県小松市、日本遺産「珠玉と石の文化」を発信

  • 2021年12月14日

高さ50メートルを超える巨壁

 石川県の南部に位置し、日本海に面する小松市。歌舞伎の勧進帳の舞台となった安宅の関や那谷寺、粟津温泉などみどころがある。2016年には「珠玉と石の文化」が日本遺産に認定。今回は2300年前から石とともに刻んできた小松の石文化が体感できるスポットを紹介する。

 小松の人々は弥生時代の碧玉の玉づくりを始まりとして2300年にわたり、金や銅の鉱石、九谷焼の原石の陶石などの石資源を見出してきた。現在でも、現代の技術をもってしても再現が困難な高度な加工技術を磨き上げ、人、モノ、技術が交流する豊かな石の文化を築き上げている。

 小松市内には、古くは江戸時代から続く石切り場の採掘場や、石から生まれた陶磁器「九谷焼」の工房を見学できるなど、石文化のストーリーが体感できるスポットが点在。中でも、人気の石材である「観音下石」「滝ヶ原石」の採掘が見学できるなど、国内でも希少な「石の里」の風景が見られる。

 色鮮やかな石川を代表する九谷焼を支える原料「花坂陶石」も小松市が産出。2019年に開館した「九谷セラミック・ラボラトリー」では、花坂陶石の粉砕から陶土が完成するまでの工程を間近で見学できる。

 

観音石切り場

 観音下(かながそ)石切り場は、山間部の美しい里山集落の中に位置する。温かみのある黄色が特徴の石で、「観音下石」「日華石」と呼ばれる。

 石の切り出しが始まったのは大正時代。軽量でカビにくく、湿気、熱にも強いことから高い評価を得て、国会議事堂などでも使われている。

 石切り場の高さは50メートル以上と圧巻。壁をよく見ると切り出した時期が掘られている。

 現在掘削は行われていないが、現地ガイドによる案内が受けられ、石の歴史を学べる。

高さ50メートルを超える巨壁

現地ガイドが案内

 

滝ヶ原石切り場

 江戸時代後期(文化11年)から始まり、現在も採掘が行われる緑色凝灰石「滝ヶ原石」の石切り場。大型の電動鋸で掘削された300メートル以上のまっすぐな採掘坑が見られる。

 滝ヶ原石は堅牢で、角が崩れにくく、水に強いことが特徴。建物の土台などの建材や、温泉の浴槽などで利用されている。

 洞窟のように伸びる作業場では、石職人が採掘する様子のほか、掘削時に断面に表れた木の化石なども見られる。現在は、現地ガイドを予約すれば中を見学できる。

奥深い石切り作業場を見学

断面に残る木の化石

 
 
 
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