登山アプリのヤマップ、DMOの阿蘇地域振興デザインセンターと包括協定を締結


 登山アプリのヤマップは、DMOの阿蘇地域振興デザインセンターと包括協定を締結した。

登山アウトドア向けアプリ・WEBサービス「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役 春山慶彦、以下ヤマップ)は、公益財団法人阿蘇地域振興デザインセンター(理事長 髙橋周二、以下阿蘇DC)とフットパスの利用促進と、知名度向上を目的とした包括協定を締結いたしました。
フットパスとは?
「フットパス」とは、イギリスで発祥した『地域に残るありのままの風景を楽しみながら歩くこと「Foot」ができる小径(こみち)「Path」』のことです。イギリスでは農村部を中心に網の目のように張り巡らされており、長いものでは160kmも続くものもあります。川岸や丘はもちろん、農場や自宅の敷地内を通る道もあり、英国ではフットパスを大切にする文化が根付いています。

▲△ 阿蘇エリアにおけるフットパスの概況
近年、日本においてもさまざまな地域において、各々の特徴を活かした魅力的なフットパスが整備されており、阿蘇エリアでも世界農業遺産に登録された1,000年の歴史や文化、自然の営みに触れながらゆっくりと楽しめるフットパスを整えてきました。阿蘇DCはこのフットパスを通して、観光客に阿蘇エリア(8市町村)の店舗や施設に実際に足を運んでもらうことを目指していますが、認知の拡大に課題を抱えていました。そこで、ユーザー数No.1の登山アプリ「YAMAP」を活用して、フットパスの知名度向上と利用促進を図ることとなりました。

包括協定締結式にて(10月25日)包括協定締結式にて(10月25日)

阿蘇地域フットパスのコース一部(webより引用)
南小国町 中湯田コース、南小国町 立岩コース、小国町 下城コース、小国町 北里コース、産山村 田尻コース、産山村 池山水源コース、南阿蘇村 木の香湯コース、西原村 滝コース、阿蘇市 手野コース、高森町 上色見コース

▲△ 登山者たちとのタッチポイントを生み出し、歩く観光を促進
YAMAPは、ダウンロード数100万を超える日本最大の登山・アウトドアプラットフォーム。ユーザーの多くが登山愛好者であることもあり、阿蘇五岳と外輪山が広がる阿蘇は、YAMAPユーザーにも人気のエリアです。また、長距離を歩くフットパスは、元々登山者との相性が高いと言えます。

今回の取り組みでは、YAMAPアプリ内に、阿蘇エリアのフットパス専用地図が作成される予定です。アプリの地図には周遊ルートと観光スポットが整備されており、ユーザーは歩行記録を取りながら、コース上の有益な情報にアクセス可能です。また、フットパスに関する情報発信をYAMAPユーザーに対して行っていくことで、登山者間での認知拡大に繋げます。従来は紙媒体に散在していたフットパスの地図や新着情報を、YAMAPというデジタルメディアに集約することで、情報へのアクセス性を高め、若年層へのリーチにも期待が持てます。さらに、長期的には観光コンテンツの造成などにおいても連携をとっていく予定です。

今後もヤマップでは、「歩く」を起点に、点ではなく線の観光を生み出すことで、滞在時間の延長と消費を促進し、自然観光と地域振興に貢献してまいります。

公益財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター理事長(南小国町長) 高橋周二 氏のコメント
YAMAPに情報を乗せることで、山好きに直接情報を流せることは、デジタルマーケティングの観点で魅力的。YAMAPのSNS機能は新たなる観光資源を生み出す可能性を秘めている。

株式会社ヤマップ 代表取締役 春山慶彦 のコメント
観光の問題はデータがないこと。スマホは位置情報を取得できるので、どういった人たちがフットパスを楽しんでいるのかをビックデータ分析できる。これは、一つのモデルケース。地域の人たちも楽しめる観光をつくっていきたい。

 
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