嵯峨商事のエバーグリーン
嵯峨商事(富山県高岡市)が製造する抗菌・抗ウイルス加工畳「エバーグリーン」は、畳としては唯一の抗ウイルス製品だ。コロナ禍の今、感染症対策が求められる場所での活用が期待されており、宿泊施設からも注目を集めている。
エバーグリーンは、大建工業(大阪市北区)が製造する国産和紙製畳表に嵯峨商事が独自の抗菌・抗ウイルス加工を行った商品。畳に接することで菌やウイルスが不活性化し、感染リスクを低減させる。抗菌・抗ウイルス効果と安全性に関しては、抗菌製品技術協議会(SIAA)の基準をクリアし、SIAAマークを取得している。
畳は自然素材の機械すき和紙で製造され、カビの発生やダニの増殖を抑える。汚れや日焼けに負けず、美しさをキープ。ペットや玩具による傷もつきにくい。
カラーラインナップは、銀白色や若草色、黄金色など23種類と豊富。さまざまな空間にコーディネイトでき、デザイン性も高い。
抗菌・抗ウイルス加工のエバーグリーンは、旅館・ホテルや料亭など人が多く集まる場所でより効果を発揮する。滋賀県彦根市の旅館「びわ湖畔 味覚の宿 双葉荘」は、滋賀県が実施した「新型コロナウイルス感染症対策経営力強化支援事業」を活用して館内全ての畳をエバーグリーンへ変更。富山県・宇奈月温泉の「ホテル黒部」もエバーグリーンを採用している。
ホテル黒部も採用している
エバーグリーンを導入した部屋には安全性を伝える案内を設置
双葉荘(施工・鳥本製畳)