
表彰式の様子
日本観光振興協会・全国産業観光推進協議会は「産業観光まちづくり大賞2020」の特別表彰に、公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューロー(静岡県)など3団体を選んだ。表彰式は11月18日、三重県桑名市で開いた「全国産業観光フォーラム」で行った。
これまでは新たな取り組みを募集、表彰していたが、新型コロナウイルスの影響を考慮し、20回目となる今回は募集を中止した。代わって、過去にまちづくり大賞を受賞した中から、コロナ禍でも独自の工夫を凝らしながら産業観光に取り組んでいる団体を選び、特別表彰することにした。
受賞したのは、ほかに「燕三条 工場の祭典」実行委員会(新潟県)、桑名市産業観光まちづくり協議会(三重県)の2団体。
浜松・浜名湖(2008年度、金賞受賞)は、コロナ禍でウェブでの観光情報検索の需要が高まっていることを受け、産業観光施設を含む浜松・浜名湖エリアの観光施設について、MEO(マップエンジン最適化)対策としてグーグルマップとトリップアドバイザー(日本語・英語)への登録を実施。
また、エリア内の主要企業と連携し、企業視察ツアーの造成に向けて取り組みを始めている。
燕三条(14年度、経済産業大臣賞)は定員制の屋外イベントである利点を生かし、コロナ対策をとりながら燕三条プライドプロジェクト「燕三条ものづくりの心に出会うまちあるき」などを実施。
新たな取り組みとして、10月には技術や製品、職人など地域の魅力を動画とライブで配信した。
桑名市(17年度、金賞)は「リモート産業観光」を有料で開始。アフターコロナに向けた顧客とのつながりにとどまらず、新たな顧客開拓やスキーム構築の可能性を見いだすことに成功。今後に向け、物販との連携やリアルでの観光につながる活動を計画している。
表彰式の様子