環境省は7月28日、脱炭素社会の実現に向けて、温泉熱を活用する先進的な取り組みを支援する「温泉熱等利活用による経済好循環・地域活性化促進事業」で11件を採択したと発表した。地域の脱炭素化につながる温泉熱バイナリー発電で地元の電力をまかない、余剰電力で新産業を創出する計画の策定や設備の導入などを支援する。
2022度脱炭素イノベーションによる地域循環共生圏構築事業の一環で、「温泉熱等利活用による経済好循環・地域活性化促進事業(略称・温泉熱等利活用事業)」と「温泉供給設備高効率化改修による省CO2促進事業(略称・高効率化改修事業)」の区分がある。
温泉熱等利活用事業では、霧島国際ホテルマネジメント(鹿児島県霧島市)の計画策定を支援する。温泉熱を活用したグリーン電力などで既存施設の脱炭素化やエネルギーコスト削減を図るとともに、余剰電力の活用を前提にデータセンターを整備し、地域にデジタル産業の創出を目指す。補助事業で設備を導入し、温泉熱バイナリー発電を開始する計画。
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