
西村明宏環境相から表彰を受ける一同
栃木県日光市、東京電力パワーグリッド栃木総支社(宇都宮市)、東武鉄道(東京都墨田区)の3者が推進する「雲の上のサステナブルリゾート『奥日光』 多様な観光資源と脱炭素による地元アップデート」を主題とする取り組みが評価され、奥日光エリアが第3回「脱炭素先行地域」(主催=環境省)の一つに選定された。同地域の脱炭素化とエリア全体の電熱レジリエンス(回復)強化を進めるとともに、環境保全をテーマとする教育旅行の拡大等によりサステナブルツーリズムの発信地、先進地として観光業の活性化を図る。
「奥日光の地域づくり住民協議会からの相談を受け、世界のトレンド、自治体の責任としてもカーボンニュートラルの実現が必須だと感じていた」と粉川昭一・日光市長。同市は2021年12月、50年までに温室効果ガスの実質排出量ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言している。粉川市長は「国立公園が広がる少し特殊なエリアながら、共同提案社、関係者や地元住民の皆さんの協力と熱意のたまもので今回選定を受けた」と振り返る。日本の市区町村の中で有数の面積をほこる同市において、奥日光エリアでの脱炭素の動きが市内の他エリアにも広く波及していくことも期待している。
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