業務用設備機器のレイアウト設計から設置・施工、納入後の遠隔監視、保守・メンテナンスまでをワンストップで提供するパナソニック産機システムズ(東京都墨田区)では現在、再加熱用の業務用マイクロウェーブコンベクションオーブン「NE―SCV3」および「NE―SCV3C」の導入を宿泊市場にも呼びかけている。
これまでは大手有名カフェチェーンを中心に採用されており、主に軽食メニューの再加熱調理に用いられているという。
最大の特徴は、コンベクション、グリル、マイクロウェーブの三つ機能を組み合わせた独自機構。これにより、「調理済みの冷凍、冷蔵、常温メニューのスピード加熱を実現する。例えば、時間がかかる冷凍グラタンの場合、3分程度で調理が完了し、中心部まで十分温めるだけでなく、表面の焼き色までしっかりと付けることができる。最大280度まで可能な調理時の庫内温度設定や、3段階の連続した加熱設定(3ステップ設定)により、人気メニューのグラタンやピザ、ハンバーグなども、出来たての仕上がりを再現できる」と同社。
また、操作部には液晶タッチパネルを搭載し、ボタンを押すだけの簡単操作で、作業時間の短縮とスピーディーな料理の提供を図れる。
本体に7カテゴリ、31の調理プログラムをあらかじめ設定したプリセットメニューの搭載に加えて、最適な食品温度や焼き色にするプログラムの微調整が可能なクックアシスト機能を内蔵し、メニュー開発負荷を低減させるなど、前シリーズよりさらに利便性を追求した仕様にモデルチェンジされている。
両モデル共に幅474×奥行き565×高さ412ミリと、店舗カウンターに収まるコンパクトサイズ。筐体(きょうたい)の断熱設計で安全面にも配慮している。
「慢性的な人手不足やフードロス問題といった課題解決に加えて、顧客満足度の向上に向けて活用を検討してもらえれば」と話す。
この件についての問い合わせ先はパナソニック産機システムズ・事業企画部販促課TEL03(6364)3729。
業務用マイクロウェーブコンベクションオーブン「NE―SCV3」