帝国データバンクが10日に公表した今年上半期(1~6月)の全国企業倒産(負債1千万円以上の法的整理)は4006件と、前年同期を31.6%上回るとともに、5年ぶりに4千軒を超えた。物価高や人手不足による倒産が目立っている。業種中分類別では「旅館、その他宿泊所」が同4.8%増(2件増)の44件。
大分類業種別では不動産業を除く7業種で前年同月を上回った。旅館を含めたサービス業が33.3%増の180件と件数が最も多かった。
原油や原材料などの仕入れ価格上昇、取引先からの値下げ圧力で価格を転嫁できなかった値上げ難などで収益を確保できずに倒産した「物価高倒産」が375件と、倒産全体の約1割を占めた。前年同期(85件)から4倍超と急増。前年通年の320件を半年の時点で上回った。
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