古屋旅館(静岡県熱海温泉)は、7月に離れ棟を改装し、全天候型「室内露天風呂」=写真=付き客室を4室新設したのに続き、このほど「低濃度オゾン発生器」「空間除菌消臭装置」などの機器を導入し、最先端の新型コロナウイルス対策を館内全体で整備した。
室内露天風呂は国産天然ヒノキ造りの浴槽で、温泉は熱海七湯の一つ「清左衛門の湯」を24時間掛け流す。「ヒノキのぬくもりと当館が培ってきた伝統、日本文化を感じる造りとなっている。循環設備や過熱設備等を一切使わない100%天然温泉を室内風呂で堪能できる」と同館。ヒノキの魅力と館独自の伝統が集約された入浴空間に自信をのぞかせる。ウイルス除菌では、紫外線LEDを搭載した空気除菌消臭装置「Aeropure(エアロピュア)」を全室に、医療機関でも使われるダウンライト型脱臭除菌装置(低濃度オゾン発生機)「IonSupply」を離れ棟全室にそれぞれ設置した。「来年度には離れ棟の食事処を改装し、リトリート&カンファレンススペースを開設する予定である」と同館の内田宗一郎代表。より快適な滞在空間の提供を目指すと同時に高度な感染症対策を施し、従来の顧客に加えワーケーションニーズなどにも幅広く応じていく。