静岡県熱海市で地域プロデュース事業を手掛ける「峰」は、熱海芸妓をモチーフにしたマスコットキャラクター「熱海まめっこ」グッズをネット通販で販売している。新型コロナウイルス禍で打撃を受けている観光業の再興と、芸妓の後継者不足解消につなげたい意向だ。
熱海まめっこは、熱海芸妓置屋連合組合の公式マスコットキャラクター。名称は一般公募で決めた。「お茶目で豆粒のように小さくかわいく、まめまめしく動きながら、周囲を楽しませてくれるという意味を込めた」と同組合。メインターゲットは10~30代の女性。手にとってもらえるようにかわいらしさを強調し、SNSで投稿されることも意識したという。マスクや缶バッジ、エコバッグなどがあり、缶バッジ(4個入り)は528円、エコバッグが550円となっている。
熱海芸妓の後継者が減り、伝統継承が課題となっている。加えて、コロナ禍で熱海の観光業が大きな打撃を受け、踊りや芸を披露する機会が激減している。こうした問題を解決しようと、同組合と熱海観光事業会社、峰が業務提携し、熱海まめっこを誕生させた。峰は「まめっこを通じて熱海芸妓を知ってもらい、若者が芸妓を目指すきっかけになれば」と期待する。