ゲレンデにおける屋外主要エリアを加熱式たばこ専用へと整備する事例は国内初という。
加熱式たばこ専用室は白馬八方尾根スキー場(長野県白馬村)に6カ所、白馬岩岳スノーフィールド(同)に2カ所設け、ゲレンデマップにも記載。専用室は「白馬ならではの眺望が楽しめるところや、床にスキー板・スノーボードのマークがプリントされ、そこに立つことで自然にソーシャルディスタンスがとれる仕様になっている」という。
紙巻きたばこ喫煙所はゲレンデ外の駐車場に集約、設置した。
この取り組みを広く知ってもらうため、地元有志やPMJ社員で構成する「スモークフリーアンバサダー」を新設。アンバサダーが各ゲレンデを滑り、告知、啓発活動をする。
白馬エリアのスキー場には年間約98万人(2019年度)の利用者が訪れているが、かねてから紙巻きたばこのゲレンデ内での喫煙や吸い殻のポイ捨てに悩み、喫煙対策が課題となっていた。スキーシーズン以外でも、周辺の自然環境への影響が懸念されていた。
こうした背景から、地元4社がPMJの「煙のない社会」に共感する形で、加熱式たばこ専用エリア新設に関する包括協定を締結した。
PMJのシェリー・ゴー社長は「白馬のゲレンデが煙のないゲレンデへと生まれ変わる一助になれたことをうれしく思う」、岩岳リゾートの和田寛社長は「今回の取り組みを通じて喫煙に関わる環境整備に乗り出すことで、より多くの幅広い層の方々に楽しんでいただけるリゾートを目指す」とそれぞれコメントしている。
白馬八方尾根スキー場のうさぎ平テラスに設けられた加熱式たばこ専用室