東日本大震災の発生から3月11日で13年となるのを前に、「第9回全国被災地語り部シンポジウムin東北」(同シンポ実行委員会主催)が2月25日、宮城県南三陸町の南三陸ホテル観洋で開かれた。震災への対応と伝承のあり方について全国の語り部ら約200人が集まり、情報を共有した。
主催者を代表して南三陸ホテル観洋の阿部隆二郎副社長は「昨年は関東大震災から100年、今年は新年早々能登半島地震が発生し、防災機能を有した街づくりの必要性が増している。今日のシンポジウムを通して震災遺構の保全や、防災、減災、備災、自助共助の意識がさらに高まることを願っている」とあいさつした。
「あの震災から私たちは何を学び、何を伝えるか」をテーマにしたパネルディスカッションでは、「防災も震災伝承も、いかに本気で取り組むか」(佐藤敏郎・大川伝承の会代表)などと登壇者が発言。
「あの日、あのとき、わたしは」「KATARIBEを世界へ」「次世代に伝え、広げ、つなげていくために」をテーマに分科会を実施。クロージングで神戸大学地域連携推進本部特命准教授の山地久美子氏が「一番の防災対策は子どもの時からの防災教育だ」と総括した。
パネルディスカッション