滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合(前川為夫理事長)は、全国の都道府県単位の旅館ホテル組合としては初となる「SDGs行動宣言」を行った。11日に同県の三日月大造知事を訪問し、宣言書を提出するとともに内容を報告した。
「環境と観光の共生地~琵琶湖を守り、琵琶湖と遊ぶ~」を2030年に目指す姿とした。具体的な数値目標は、同年までに(1)アメニティプラスチックゴミをゼロにする(2)滋賀県産食材の使用率を50%にする(3)SDGsに係る宿泊プラン販売などにより客室料を2019年度比で20%向上させる。
プラスチックゴミ削減に関する取り組みでは、非プラスチック製品の採用や、宿泊者への「マイ歯ブラシ」持参の呼び掛けを行う。県産食材の取り組みでは、鮒(ふな)ずしや日本酒など同県の食文化、地場産品を活用し、地域連携の強化を図る。
SDGsに係る宿泊プランは、プラスチックゴミ削減プランなど環境保全につながるプランや地産地消の郷土食を味わうプラン、比叡山延暦寺での座禅写経など、地域連携につながるプランを用意する。
三日月知事は「素晴らしい取り組み。私も勉強して一緒に取り組みたい」と語った。
三日月知事(前列中央)、前川理事長(同右から2番目)ら