滋賀県、アユの稚魚 “氷魚(ヒウオ)”漁が1月10日から全面解禁


 滋賀県では2024年1月10日、12月1日に活魚向けに限定解禁されていた、アユの稚魚である“氷魚”の漁が食用も含め全面解禁となった。滋賀県内の鮮魚店などで購入できる。

アユの稚魚は、まるで氷のように透き通った体を持つため、氷魚と呼ばれています。

通常、アユは川でふ化すると、そのまま川を流れて、海へ下ってしまいます。そのため、稚魚を捕らえることは難しく、水産物として販売されることはまずありません。しかし、滋賀県では稚魚が琵琶湖に留まるため捕獲が可能。この季節ならではの味覚“氷魚”となっているのです。

氷魚の漁は12月1日にスタートし、資源調整のためいったん休漁。その後、例年1月上旬から再開され、3月頃まで続きます。氷魚が鮮魚店などの店頭に並ぶのは、漁が再開される1月中旬から。滋賀県内の鮮魚店やスーパーで購入できるほか、近年は通販サイトからのお取り寄せも可能です。また、漁獲量によっては首都圏で販売されることもあります(今年度の首都圏での販売は2月中旬を予定)。

他府県では食べることの難しい、滋賀県ならではの冬の味覚。ぜひ、珍しい冬のごちそうを味わいに滋賀県へお出かけください。

 

アユの稚魚“氷魚(ヒウオ)”

 

獲れたての氷魚(ヒウオ)は体が透き通っている

 

■ 氷魚(ヒウオ)とは?

氷魚とは、体長4cmほどのアユの稚魚。透き通った体が、まるで氷のように見えることから“氷魚”と呼ばれています。氷魚を捕らえるのは、滋賀県の伝統的な「えり漁」といわれる漁法。水揚げされた氷魚は、たっぷりのお湯でさっと湯がいた「釜揚げ」で食べるのが一般的。熱を加えると白くなり、しっとりとやわらかな食感で、アユならではの爽やかな香りとほろ苦い味わいを楽しめます。そのほか、しょう油と砂糖で炊いた佃煮や、ハーブを効かせたオリーブオイルでのアヒージョも美味。ごはんのおかずはもちろん、日本酒やワインのおつまみとしても人気です。

 

釜揚げで食べるのが一般的です

 

■ 氷魚を獲る伝統的な漁法「えり漁」について

「えり漁」は古くから伝わる琵琶湖独特の漁法。障害物にぶつかるとそれに沿って逃げる魚の習性を利用したもので、湖岸から沖合にかけて湖底に杭を打ち込んで網を張り、ツボと呼ばれる部分に迷い込んだ氷魚を捕獲します。この漁法では、必要な量だけを漁獲できるため、水産資源に配慮した漁といえます。

 

「えり漁」の様子

 

■ 氷魚を購入できる店舗(一例)

●魚万商店

滋賀県米原市世継746-2 [TEL]0749-52-0123 [URL]https://biwa-uoman.co.jp/

●マルマン

滋賀県長浜市八幡中山町1141 [TEL]0749-62-0496 [URL]https://shigamaruman.co.jp/

●湖北水産

滋賀県長浜市高橋町415 [TEL]0749-64-2033

●魚三

滋賀県長浜市元浜町12-7 [TEL]0749-62-4134 [URL] http://www.uosan.net/

●魚岩 安曇川店

滋賀県高島市安曇川町西万木810-5 [TEL]0740-32-0596

●魚友商店

滋賀県高島市今津町今津354-11 [TEL]0740-22-0246

●西友商店

滋賀県高島市今津町住吉2-1-20 [TEL]0740-22-9111 [URL]https://www.nishitomo.co.jp/

●梅村勝六商店

滋賀県高島市安曇川町四津川770 [TEL]0740-34-0025

●魚清商店

滋賀県高島市今津町今津55 [TEL]0740-22-2039

 
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