うるおい日本が主催し、内閣、環境、経済産業、観光の4府省庁が後援する、国民参加型の地域活性化プロジェクト「温泉総選挙2017」の表彰式が4日、東京・秋葉原で行われ、環境大臣賞に高湯温泉(福島市)、地方創生担当大臣賞に四万温泉(群馬県中之条町)、観光庁長官賞に城崎温泉(兵庫県豊岡市)が選ばれた。
温泉総選挙は昨年に続き2回目。7月1日~10月31日の選挙期間中、公式ウェブサイトでのネット投票などで受賞温泉地を決めた。主催者によると、約60万人のユーザーから約149万票の投票があった。
9部門あり、それぞれの部門での順位を決定。さらに、温泉地の活性化につながる優秀な取り組みを実施した温泉地に対して、特別賞(7賞)と省庁賞(3賞)を選出した。
環境大臣賞は、(1)温泉地活性化に向け、DMOを設立するなど地域が一体になっている(2)温泉の保護や適正利用ついて活動している―など4項目の選定基準で選んだ。
高湯温泉を代表してあいさつした小林香福島市長は、高湯温泉が選ばれた理由について、「開湯400年の歴史を持ち、源泉と湯治場の雰囲気をずっと守ってきた。国立公園の中にあるため、市内を一望できる素晴らしい場所にあるため」と述べ、受賞を喜んだ。
地域創生担当大臣賞は官民一体で仕事やまち、人の創生に関する取り組みを推進していること、観光庁長官賞は訪日外国人旅行者の受け入れ環境整備に積極的な姿勢などを評価した。
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部門別受賞温泉地のベスト3は次の通り。
【歴史・文化部門】1位・島原温泉(長崎県島原市)、2位・人吉温泉(熊本県人吉市)、3位・鳴子温泉郷(宮城県大崎市)
【リフレッシュ部門】1位・南紀白浜温泉(和歌山県白浜町)、2位・妙高高原温泉郷(新潟県妙高市)、3位・五頭温泉郷(新潟県阿賀野市)
【うる肌部門】1位・油谷湾温泉(山口県長門市)、2位・湯原温泉郷(岡山県真庭市)、3位・秋川渓谷瀬音の湯(東京都あきる野市)
【ファミリー部門】1位・南紀白浜温泉、2位・五頭温泉郷、3位・塩原温泉・板室温泉(栃木県那須塩原市)
【絶景部門】1位・妙高高原温泉郷、2位・油谷湾温泉、3位・太古天泉松島温泉(宮城県松島町)
【スポーツ・レジャー部門】1位・湯原温泉郷、2位・五頭温泉郷、3位・別府八湯(大分県別府市)
【女子旅部門】1位・長良川温泉(岐阜市)、2位・四万温泉(群馬県中之条町)、3位・山中温泉(石川県加賀市)
【健康増進部門】1位・妙高高原温泉郷、2位・湯原温泉郷、3位・高湯温泉
【外国人おもてなし部門】1位・大歩危・祖谷温泉郷(徳島県三好市)、2位・雲仙温泉(長崎県雲仙市)、3位・城崎温泉
「特別賞」(7賞)は以下の通り。
温泉あったか街づくり賞=嬉野温泉(佐賀県嬉野市)▽自然共生賞=箱根十七湯(神奈川県箱根町)▽がんばったで賞=原鶴温泉(福岡県朝倉市)▽フラ女将賞=いわき湯本温泉(福島県いわき市)▽チームで温泉活性化賞=伊香保温泉(群馬県渋川市)▽ボランティアMVP賞=別府八湯(大分県別府市)▽おもてなし特別賞=玉造温泉(島根県松江市)