温故知新、長崎県壱岐市の高級旅館「海里村上」を事業承継


 温故知新は1日、長崎県壱岐市の高級旅館「海里村上」を事業承継したと発表した。

株式会社 温故知新(所在地:東京都新宿区、代表取締役:松山 知樹)は、2018年8月1日より、九州屈指の高級旅館「海里村上」(長崎県壱岐市)の事業を承継し、運営を開始いたしました。

ミシュランガイドに掲載されている5レッドパビリオン(最高評価)のホテルのうち、国内系唯一の存在である「瀬戸内リトリート青凪」(愛媛県松山市)に続く、株式会社 温故知新として2番目の直営施設となります。当社は旅館の運営をシームレスに承継し、前オーナーの大切にしてきた「想い」を繋ぎながら、設備投資を含め運営全般を段階的にブラッシュアップ、国境離島・壱岐の活性化に貢献して参ります。

海里村上 外観

公式サイト: http://www.kairi-murakami.com/

(従来のサイトです。新・公式サイトは現在制作中)

■「海里村上」事業承継までの経緯

~2009年度JTB最優秀旅館賞を受賞した名宿も、後継者不在に悩んでいた~

福岡・博多港からジェットフォイルで70分、壱岐の港からタクシーで15分。風光明媚な湯本湾を望む「海里村上」は、かつて福岡の財界人がお金を出し合って作られた特別な会員制施設でした。2006年に前オーナーがその施設を買い取り、旅館「海里村上」としてリニューアルオープン。海の眺めと地域素材をふんだんに活かした料理が評判を呼び、JTB最高ランクの「華やぎ」にも選出。2009年度にはJTBのサービス優秀旅館・ホテルにて最優秀旅館賞を受賞した、九州で指折りの名旅館でした。

決して業績不振ではなかった海里村上ですが、前オーナーが体調面を理由に引退を決意され、後継者不在が課題となっていました。前オーナーも旅館もまだ元気なうちに、という考えもあり、当旅館は売却される方針となりました。ただし、海里村上の良さを理解し、さらに磨き上げてくれそうな人に売却したい、というのが前オーナーの考えでした。

売却は一筋縄にはいきませんでしたが、当社にて海里村上の将来事業計画を作成、妥当な売買金額について議論が交わされました。そんな中、ある個人投資家が、当社が運営を引き受けることを条件に購入の決断をされました。購入金額は非公開ですが、前オーナーが手塩に掛けてきた名旅館を手放すのに安すぎず、新オーナーが将来の事業性を考えた場合に高すぎない水準となりました。

■想いをつなぐ事業承継

~シームレスに運営を承継し、大切な部分を守りながら、磨き上げる~

「海里村上」は2018年8月1日をもって当社が運営を承継し、継続運営されます。その建物、スタッフ、取引先などはそのまま引き継がれます。そして前オーナーが大切にしてきた「全てにおいて本物を」「地域素材を活かした料理」「おもてなしの姿勢」「清潔感」などは、そのまま旅館の精神として残りつづけることになります。もちろん、インターネットを活用した販売手法を導入したり、追加の設備投資なども検討して参りますが、オーナーが大切にしてきた「想い」は変わらず引き継がれていくことになります。

当社では、「想いをつなぐ事業承継」を今後の事業の柱の一つとして掲げており、この「海里村上」が第一号案件となりました。全国には健全経営ながら後継者不在の旅館やホテルが少なくありません。このような旅館やホテルの運営をシームレスに承継し、オーナーの大切にしてきた部分を守りながら、時代に合わせた運営手法を導入していくことで、その健全性をさらに高めて参る所存です。

■そのために壱岐を目指す、という宿へ

~デスティネーション・リゾートとして磨き上げ、地域活性化に貢献~

海里村上は壱岐を訪れる人が泊まる宿ではなく、その宿があるから壱岐を目指すという、いわゆるデスティネーション・リゾートとして磨き上げて参ります。そのために、壱岐と海里村上だけが提供できるユニークさを改めて発掘し、効果的に訴求していきます。福岡都市圏からのリピーターだけではなく、首都圏を初めとした全国のトラベラーをターゲットにして参ります。

旅館やホテルは雇用創出効果が高く、地域にとって域外通貨を獲得するための重要な手段です。良い宿、元気な宿は地域のブランドを高める効果もあります。私達は「想いをつなぐ事業承継」を通じ、現代的な運営手法を導入しながら、地域の「誇り」になるような宿へと磨き上げていきます。そして、地域に点在する日本文化の多様性を守っていくために、少しでもお役に立ちたいと考えております。

■「海里村上」詳細

<全室が夕日の眺められるオーシャンビュー、40平米以上の6タイプ全15室>

・海里スイート(120平米)1室(45,000円~/人)

・ワイドビュー和洋室(檜風呂付)1室(42,000円~/人)

・コーナー和洋室(檜風呂付)1室(39,000円~/人)

・スタンダード和洋室(82平米)5室(37,000円~/人)

・コーナー和室(67平米檜風呂付)2室(32,000円~/人)

・スタンダード和室(40平米)5室(28,000円~/人)

※料金は平日2名利用時の2食付き1名あたり料金(税別)

※客室の風呂は温泉ではありません

※全室から湯本湾に沈む夕陽をご覧になれます

<ウニ、アワビをはじめとする地元素材をふんだんに活かした和食>

・ウニ、アワビ、イカ、おこぜ、いさぎ、ひらめ、寒ブリ、アラ、タコ、壱岐で水揚げされる海産物を中心に、新鮮な魚介料理を召し上がっていただきます。

・秘伝の出汁にさっとひとふりする“あわび”のしゃぶしゃぶ「海里鍋」

・“あわび”に地元産の“うに”をたっぷりとのせて炭火で炙り焼く「海里焼」

・ミネラル豊富な牧草地で放牧飼育されている「壱岐牛」は、ブランド牛の素牛(もとうし)としても知られます。

・お食事は1Fレストランで召し上がっていただきます。海を望むカウンターでは料理人が目の前で調理しできたてをご提供します。

<基準値の17倍の高濃度・自噴泉を贅沢にかけ流し>

・男女それぞれの大浴場・露天風呂

・壱岐・湯ノ本温泉は有史以前、神功皇后が遠征の際(西暦280年頃)に発見されたと伝承される古湯。その中でも一番の湯量を誇る自噴泉を自家所有。

・64℃、毎分39リットルの豊富な湯量を源泉かけ流し

・温泉1,000gあたりの有効成分が16.97g、温泉とみなされる基準値(=1,000gあたり有効成分1g)の約17倍という超高濃度温泉。赤褐色。

・露天風呂からは湯本湾を一望できる

<その他の付帯施設>

・バーカウンター

・145平米のリラクゼーションルーム

・海を望むデッキ

・駐車場完備

■施設概要

名称  : 海里村上

所在地 : 〒811-5556 長崎県壱岐市勝本町立石西触119-2

部屋数 : 15室

建物面積: 3,130平米

アクセス: 博多港から高速船70分+タクシー15分

長崎空港~壱岐空港+タクシー15分

URL   : http://www.kairi-murakami.com/

■会社概要

商号     : 株式会社 温故知新

代表者    : 代表取締役 松山 知樹

(元ボストン・コンサルティング・グループ、星野リゾート)

所在地    : 〒160−0022 東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE 601号

設立     : 2011年

資本金    : 2,400万円

従業員数   : 35名

URL      : http://www.okcs.co.jp/

Company Vision: 「光を見つける。磨いて、届ける。」

株式会社 温故知新は魅力的なホテル/旅館を創出し、

地域を活性化する会社。地域の特産品、独自色のあるもの。

埋もれた技、守るべきもの。その光を見つけ、磨いて具現化し、

宿を通じて国内外へデリバリーします。

主な事業   : 「ホテル・旅館のプロデュース」「想いを繋ぐ事業承継」

「ホテル・旅館の運営受託」「マーケティング支援」

「再生・復興支援」「投資家のご紹介」

主要実績   : 四国最高級のスモールラグジュアリー

「瀬戸内リトリート青凪」(愛媛県)の運営、

「緑霞山宿 藤井荘」(長野県)、「竹野屋旅館」(出雲市)、

「リバーリトリート雅樂倶」(富山市)、「宝来館」(釜石市)の

運営支援、再生・復興支援など。

 
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