Airporter(東京都中央区、泉谷邦雄代表)とJALエービーシー(東京都中央区、中村誠詞社長)、関西イノベーションセンター(大阪府大阪市、早乙女実理事長)は3日、関西国際空港発着のJAL便利用者を対象にした、宿泊施設と海外空港間での手荷物配送に関する実証実験を開始した。手ぶら観光と手荷物預けのDX化に向けたサービス構築により、訪日客によるオーバーツーリズムの解消などにつなげたい考えだ。
2017年から国内の宿泊施設と空港間での手荷物当日配送サービス事業を展開、東京都内での同サービスのシェア50%を獲得しているAirporterと、「JAL手ぶら宅配サービス」では19年に年間2万2千個の手荷物の取り扱い実績があり、空港での航空会社との手荷物引き渡しなどのノウハウを持つJALエービーシーが連携。関西イノベーションセンターが運営するイノベーション創出拠点「MUIC Kansai」の課題解決プログラムとして採択を受け実現した。
実証実験は、大阪・関西万博やその後のIR開業などで今後特に訪日客の増大が見込まれる、大阪エリアで実施。大阪市内の宿泊施設を利用し、関西国際空港発のJAL便を利用する旅客を対象にサービスを提供する。
利用者は、利用前日の午後11時までにAirporterのWEBサイトから申し込むと、宿泊施設で専用タグの取り付けと荷預けをするだけで手荷物が集荷、チェックインされ、到着先の空港で受け取れる。価格は、3辺120センチの機内持ち込みサイズが1700円、3辺160センチの受託手荷物が2200円など。支払いは申し込み時にオンライン決済で行う。手荷物の集荷、納品時には配送担当業者が手荷物の撮影画像をウェブサイトにアップロードするため、利用者は手荷物の状況を確認できる。
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