
JTB海外旅行レポート
JTBは、コロナ禍での日本人の海外旅行意向と需要回復局面での海外旅行市場の展望をまとめた「JTB海外旅行レポート2022 日本市場における海外旅行のすべて」を発行。海外旅行マーケットの動向、構造を分析したJTB総合研究所のホームページで9月30日から販売している。
同レポートでは、東アジアでの国際航空座席供給数の回復が海外旅行市場復活への鍵と指摘。国際線座席供給量は水際対策の緩和が早かった欧米に比べ、特に中国本土、香港など東アジアの回復率が低い。コロナ前に海外旅行者数が伸長した背景には東アジアを中心とした訪日旅行者数の伸びとの連動もあったと考えられ、日本において発着共に主要な市場である東アジアの回復率が低いのは需要回復局面に大きな影響を与えるという。
需要回復局面での海外旅行市場のキーワードの一つが、現地滞在費を含めた旅行コストの上昇。とはいえ、旅行者の海外旅行への意欲が失われておらず、「海外旅行を求める旅行者は誰か」「その旅行者が求める価値とは何か」を探り、適切な価値を提供することが重要なポイントになると示している。