日本ビューホテル(東京都台東区)は18日、「浅草ビューホテル アネックス六区」(同)を開業した。「和の伝統文化に触れ、『本当の浅草』を感じる体験型ホテル」をメインコンセプトに、浅草エリアの新たな観光拠点を目指す。8日にはプレス向け内覧会を実施し、総支配人・浅野良太氏が開業意図などを説明した。
同館が位置する浅草公園六区は、昭和初期から映画館や寄席、劇場が立ち並び、都内随一の繁華街として隆盛を誇ったエリアで、古き良き日本の伝統文化が色濃く残ることから国内外から多くの観光客が訪れている。つくばエクスプレス浅草駅徒歩2分、東武スカイツリーライン浅草駅からも徒歩10分ほどで、向かいには浅草を象徴するテーマパーク「花やしき」が位置するなど、同館は浅草観光の拠点として好立地にある。
和のデザインを基調に歌舞伎の要素を盛り込んだ客室は、スタンダード(163室)やモデレート(23室)など全199室。同館ならではの客室として、「浅草」「江戸」「歌舞伎」テーマに据えたコンセプトルーム(各1室)を整備した。
浅草をテーマにしたコンセプトルーム
1階レストランには、旧歌舞伎座で使用していたヒノキ板を移築した舞台を併設。無声映画と活弁士との掛け合い、三味線や琴の邦楽演奏、サイレントフィルムの上映など各種興行を予定している。
最上階には宿泊者専用のプレミアムラウンジ「FURUMAI―ふるまい―」を用意。明治から昭和初期のキネマ文字をオリジナルアートとして館内に施し、当時の空気感を再現した特別な滞在空間を演出している。
プレミアムラウンジには眼前にスカイツリーが見える
浅野氏は、「本館(浅草ビューホテル)と同様に、地元である浅草の皆さまにも愛されるホテルを目指していきたい。国内外からのお客さまに『和』と『浅草』を感じてもらえるようなおもてなしを提供していきたい」と抱負を語った。