沖縄県は5月25日、今年4月の入域観光客数を発表した。国内客、外国客(乗務員など含む)の合計で前年同月比9.7%増の83万3200人となった。4月の最高値を更新し、各月の過去最高を54カ月連続で更新した。
内訳は、国内客が2.7%増の55万6400人、外国客が27.2%増の27万6800人。構成比は国内客66.8%、外国客33.2%だった。
国内客は、春休みやゴールデンウイークの旅行需要、県内での大型イベントの開催で前年を上回った。東京、大阪、福岡の各方面では、航空会社の先行割引航空券などの販売が好調。名古屋方面は、旅行会社の宮古島商品の販売などが良かったという。
外国客は、航空路線の拡充、クルーズ船の寄港増加がプラス要因。外国客全体の32.4%を占める最多の台湾は39.9%増の8万9800人だった。中国は39.1%増の5万2300人、韓国は6.7%増の4万4900人など。
5月の動向について沖縄県は、「麻しん(はしか)患者の発生に伴う影響が懸念される」としながらも、国内客は「堅調」、外国客は「好調」に推移すると見込む。国内客では航空会社の予約状況が安定していることに加え、外国客ではクルーズ船の寄港増加や航空路線の拡大が好材料とみている。