商品・サービス価格の総合比較サイト運営の比較.com(東京都渋谷区、東証マザーズ上場)は14日、海外旅行ダイナミックパッケージを展開するグローバルトラベルオンライン(=GTO、東京都港区、資本金3億円)を買収すると発表した。
住友商事が保有するGTOの全株式を2億6600万円で取得し、完全子会社化する。株式の取得予定日は4月8日。
比較.comが運営する旅行総合検索サイト「比較.comトラベル」のコンテンツを拡充する。GTOが持つサイト上での決済機能を比較.comに採用し、商品・サービスの直接販売へ進出することも視野に入れる。
GTOの事業は、後藤淳一現副社長が住友商事の社員時代に発案。05年7月に住友商事が全額出資で同社を設立した。航空券や宿泊を利用者がサイト上で自由に組み合わせて購入する「ダイナミックパッケージ」を日本で初めて発売した。
GTOの谷口伸一社長と後藤副社長は、業務の引き継ぎが完了次第、出向元の住友商事に戻る模様だ。
買収の背景について比較.comは「GTOが持つ航空券、ホテルの比較機能と、即時予約決済機能を評価した」とコメントしている。比較.comと同様の総合比較サイトを運営する価格.comは、04年10月に高級ホテル直前予約サイトのヨヤキュードットコムを買収し、運営している。