横須賀市・三浦市、五輪種目で地域活性化 5月にウインドサーフィンW杯


ウインドサーフィンW杯で7万人の集客を見込む(フォトセッションに臨む関係者)

 世界最高峰のウインドサーフィンと音楽が楽しめるスポーツイベント「ANAウインドサーフィンワールドカップ(W杯)横須賀・三浦大会」が5月10~15日、神奈川県横須賀市の津久井海岸、三浦市の三浦海岸で開催される。W杯の開催は今回で3回目。今大会は初めて三浦海岸まで開催エリアを拡大し、競技の他に体験会や音楽ライブなどを行う。ウインドサーフィンは、東京五輪で競技名「セーリング」内の競技として実施され、日本国内でも注目が高まっている。

 大会は、主に津久井海岸で競技、三浦海岸でイベントを実施。レースはスラロームレース、フォイルレースの2種の競技が行われ、約30カ国から96人の世界トッププロ選手が参加する。

 競技は、波に乗って飛んだり跳ねたりしてトリックを見せるほか、カーブで迫力ある水しぶきを上げたり、世界最速を競ったりする。大会会場では、風の影響で選手が浜から遠方に離れても、船上カメラやドローンの映像などをビーチの大型サイネージで楽しむことができる。

 イベントは、(1)フラダンスギネス挑戦(2)音楽ライブ(3)体験イベント(4)キッズイベント(5)自動運転バス体験搭乗―などを予定する。音楽イベントでは、三浦海岸で夏に開催している海の家ライブハウス「音霊」とタイアップ。11、12日に音楽フェス「OTODAMA SEA STUDIO2019」を開催し、約400組、約2千~3千人のアーティストが参加し、会場を盛り上げる予定だ。会場間では、スマートモビリティの活用として電動自動運転バス「eCOM―10」を運行する。

 8日には記者会見を開催。冒頭、大会会長の上地克明横須賀市長は「これまで、首都圏から近いこともあり、多くの人が来ている。世界のトップアスリートが戦う6日間を楽しんでほしい」とあいさつ。同副会長の吉田英男三浦市長は「三浦半島の魅力を発信できるよう横須賀市とも連携していく」と述べた。横須賀、三浦の両市は、地元住民と一体となりマリンスポーツをきっかけとした地域の活性化に取り組んでいる。

 同大会に特別協賛し、同副会長である全日本空輸(ANA)の平子裕志社長は「社内提案制度の発案で始まったイベント。今では地元の人たちと一緒になって開催できている。機内で宣伝するなど最大限応援する」と語り、一昨年の3万人、昨年の5万人を上回る7万人の集客目標を掲げた。また、同大会に協賛し同副会長である京浜急行電鉄の原田一之社長は「昔から海水浴などレジャーが盛んな地域。イベントを通じ『都市近郊リゾート三浦の創成』を実現する」と意気込んだ。欧州で人気あるスポーツ大会の開催で、新たな訪日客の需要拡大が期待されている。

 大会は観覧無料、音楽フェスは事前にチケットの購入が必要。


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