楽天が15日に発表した2010年度(1〜12月)通期決算で、楽天トラベルを中核とするトラベル事業は、売上高が前年同期比20.8%増の237億7900万円、営業利益は同16.9%増の102億850万円だった。楽天の三木谷浩史会長兼社長は決算発表の記者会見で「(トラベル事業は)成長の勢いが加速している」と述べた。
楽天グループ全体の連結実績では、売上高が同16.1%増の3461億円、営業利益が同12.6%増の637億円、経常利益が同13.5%増の623億円となった。売上高と経常利益で過去最高を記録した。
トラベル事業の予約実績は、総取扱額にあたる流通総額が同20%増の3660億円、予約泊数が同11.8%増の3400万泊。
三木谷会長は楽天トラベルの今後の展開について「国内ホテル宿泊サイトから世界の総合トラベルサイトへと進化させる。じゃらんnetとの競争は強めていく」と強調した。
発表する三木谷会長