森トラストグループは九州地方で初のホテルとなる「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」を2024年冬ごろに開業する。
IHGホテルズ&リゾーツとパートナーシップ契約を締結。IHGが国内外で143軒を展開するライフスタイル・ブティックホテルブランド「ホテルインディゴ」のブランドを冠したホテルとなる。
5月24日、ANAインターコンチネンタルホテルで、森トラスト社長の伊達美和子氏とIHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシアマネージングディレクター兼IHG・ANA・ホテルズグループジャパンCEOのアビジェイ・サンディリア氏が記者会見を開き発表した。
森トラストは、2016年にラグジュアリー・デスティネーション・ネットワーク構想を宣言。インバウンドの受け皿となるインターナショナルホテルを日本各地で整備、拡充し、広域連携させることで回遊につなげ、地域独特の魅力を国内外にアピールすることを目指している。
伊達社長は「全国各地に数多くのインターナショナルホテルを誘致してきた。都心エリアにはその地域の基幹となるホテルを、リゾートエリアには自然、歴史などその土地の魅力を最大限に生かしたホテルを展開している。今回の長崎ホテル計画では2017年に土地建物を取得した」と話した。
ホテルインディゴ長崎グラバーストリート(完成イメージ)
今回の計画では、重要文化財「旧グラバー住宅」や国宝「大浦天主堂」から至近にある1998年建設のカトリック系女学校修道院を保存、復原、活用し、全70室のホテルとして生まれ変わらせる。「日本の『和』、中国の『華』、そしてオランダの『蘭』、それぞれの個性が混ざった『和華蘭(わからん)文化』と呼ばれる長崎のDNAを踏襲し、『時空を旅する 和・華・蘭ラビリンス』をコンセプトに当時の記憶をほうふつとさせる異国情緒のあるユニークな設えで、訪れたゲストの高揚感を演出する」(伊達社長)。
IHGホテルズ&リゾーツは、18ホテルブランドを運用。世界100カ国以上で6179ホテル、91万5千室を展開している。日本国内では、6ブランド、44ホテル、1万2千室を展開。ホテルインディゴの出店は国内で5軒目。
伊達氏(右)とサンディリア氏