栃木県日光市は6日、「日光西町回遊グリーンスローモビリティ」の実証実験を開始した。
日光市(市長:大嶋一生)は、観光庁「あたらしいツーリズム」の一環として「日光西町回遊グリーンスローモビリティ」実証実験を2020年11月6日(金)から開始しました。
西町エリアは田母沢御用邸記念公園や憾満ヶ淵(化け地蔵)、日光真光教会、金谷ホテル歴史館(カテッジイン)など優れた観光資源が多く存在していますが、世界遺産「日光の社寺」を訪れる観光客の多くは、西町エリアを訪れていない現状にあります。
世界遺産エリア~西町エリアの、点在する観光資源を結ぶグリーンスローモビリティを運行することで、観光客の回遊性を高め、満足度の向上・滞在時間の延長に資することを目的としています。また、コロナ期における新しい観光のあり方についても検証を行います。
●グリーンスローモビリティとは
時速20km未満で公道を走る、4人乗り以上の電動モビリティのこと。今回使用するeCOM8(定員9名)は下記5つの特徴があります。
・電気で走るから地球環境に優しい
・静かに走るからマスク越しでも会話を楽しめる
・窓ガラスがないから車内は常に換気中
・時速20km未満でゆっくり走るから町並みを楽しめる
・雨の日も雨よけシートで安心
地球環境に配慮されているだけでなく、換気やマスクの着用など、ウイルス対策も徹底。安心して日光観光を楽しむことができます。
期間:2020年11月6日(金)~12月20日(日)
運行日:期間中毎日運行
運行時間:9時~16時(約30分間隔)※12時~13時を除く
※交通状況や天候等より、変更や運行中止になることもあります。
運行事業者:東武バス日光株式会社
●周遊ルートについて
日光東照宮をはじめとする世界遺産「日光の社寺」の西側に位置するのが「日光西町」。田母沢御用邸記念公園や憾満ヶ淵(化け地蔵)、日光真光協会、金谷ホテル歴史館(カテッジイン)など、多くの資源に恵まれたエリアです。「日光西町回遊グリーンスローモビリティ」実証実験では、日光東照宮のある世界遺産エリア~西町エリアを結ぶ周遊ルートを考案。これまでより更に奥深い日光の魅力を知ることができるルートとなっています。
●西町エリアの観光情報(一部)
・憾満ヶ淵(かんまんがふち)・並び地蔵(化け地蔵)
男体山から噴出した溶岩によりできた、珍しい景色と大谷川の清流が織りなす自然美。川岸に並ぶ地蔵群は「数えるたびに数が違う」ことから化け地蔵とも言われています。地蔵群の対岸は日光植物園。四季折々の風光を楽しむことができます。
・日光田母沢御用邸記念公園(https://www.park-tochigi.com/tamozawa/)
大正天皇ご静養のため造営された旧御用邸。江戸・明治・大正と3時代の建築様式を持ち、国の重要文化財に指定されています。「日本の歴史公園100選」に選定されており、邸内・庭園の見学が可能です。
平成天皇である上皇様が戦時中疎開していたことでも知られています。
・日光真光教会
立教大学の前身、立教学校の校長も務め、建築設計家・教育者・宣教師として明治~大正期に活動したJMガーディナーが設計した教会。石造りのゴシック様式で重厚な雰囲気が漂います。栃木県の有形文化財。
・金谷ホテル歴史館(https://nikko-kanaya-history.jp/)
金谷ホテル誕生の地。江戸時代には武家屋敷だったことから「金谷侍屋敷」と呼ばれ、金谷善一郎がアメリカ人宣教医ヘボン博士の進言により、外国人専用の宿泊施設を開業したのが始まり。宿泊施設としての役割を終えてからも120年以上同じ場所で保存されてきました。2014年に国の登録有形文化財となり、2015年3月より一般公開がはじまりました。
日光西町グリーンスローモビリティについて詳しくはチラシおよび公式WEBサイトをご覧ください。
グリーンスローモビリティ日光 特設WEBサイト