
三重県松阪市と阪急交通社は3月30、31日、松阪公園グラウンド(愛称・竹輝銅庵 CHIKKIDOUAN モーモースタジアム)で、「松坂城跡桜ドローンショー」を初めて開催する。100機のドローンが音楽に合わせて飛行し、七つのアニメーションを夜空に描く、最新鋭のエンターテインメントショーという。
コロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復を目的とする官民連携の振興事業の一つで、ツアー参加者に加えて、6日には地元住民向けに有料観覧席の販売を始めた。同社が販売を担当し、席料は1人500円。
主な観覧場所は松坂城の一部を通行規制した有料観覧エリアと、無料観覧エリアの二つを事前予約制としており、無料エリアについては1日から市により受け付けが行われている。
今回販売する有料エリアは城跡本丸上段に設置されており、眼下のグラウンドから夜空に舞い上がるドローンや音楽に合わせて形を変えるアニメーションの演出を正面で観覧できる。
簡易いすを500席用意するほか、特産品を販売する4種類の屋台が出店され、観覧券には屋台仕様限定の金券500円が含まれている。
同社は有料観覧席の販売に加え、県外からの誘客促進に向け、愛知県や岐阜県、関西を出発する日帰りバスツアーの販売も1月から進めている。「ドローンショーを観覧するツアーとして初めての企画で、松阪観光交流センターや伊勢神宮内宮を訪ねるほか、松阪の食を堪能できる内容」としている。
日帰りバスツアーの代金(大人・子ども)はJR名古屋駅や名鉄東岡崎駅など中部発(松坂城跡ライトアップ&阪急交通社限定・華麗なるドローンショーと春の伊勢神宮日帰り)で、30日が6400円(全国旅行支援適用、別途2千円地域クーポン付き)、31日は7990円。
同社の地域振興事業は、地域活性化や課題解決を目的に、全国各地でのイベント開催や農業体験ツアーの開発、ワーケーションなどの観光振興、通信や物産展による特産品の魅力発信など販売プロモーションを行っている。