東武トップツアーズの協定2連盟が発足、会長に金谷、中野両氏


 東武鉄道グループの東武トラベルとトップツアーが経営統合し、東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)が4月1日に立ち上がった。これに先立つ3月25日、新会社に協力する旅館・ホテルや観光施設、運輸機関で組織する二つの連盟が設立総会を東京で開催。東武トップツアーズ協定旅館ホテル連盟は鬼怒川温泉ホテル(栃木県鬼怒川温泉)の金谷譲児氏が、同協定運輸観光施設連盟はナカノヤ(香川県琴平町)の中野吉貫氏が、それぞれ会長に決まった。東武トップツアーズの経営理念「Warm Heart〜ありがとうの連鎖を」を共有し、新会社と相互の繁栄を目指す。

 各設立総会は東京・錦糸町の東武ホテルレバント東京で時間をずらして開かれた。旅館ホテル連盟は東武トラベル協定旅館連盟(664会員)とトップツアー協定旅館ホテル連盟(1548会員)に加盟するほぼすべての旅館・ホテルが移行し、会員数は1726。運輸観光施設連盟は東武トラベル協定観光施設連盟(238会員)、同協定運輸機関連盟(94会員)とトップツアー・トップ会(観光施設602会員、運輸機関307会員)に属していた観光施設、運輸機関が集まり、1022会員を数える。

 2連盟の目的は共通。「東武トップツアーズの経営理念である『Warm Heart〜ありがとうの連鎖を』に賛同し、この理念をもとにお客さまのサービス向上に努めるとともに会員、会社の繁栄を図り、観光業界および地域の発展に寄与すること」を掲げている。

 東武トップツアーズの坂巻社長は両総会であいさつし、経営ビジョンを象徴するロゴマークには三つの「T」(サンクス=ありがとう)の中心に「人」の文字があり、それは顧客、従業員、そして、地域のパートナーであると説明。「人の周りにありがとうの連鎖を築いていきたい」と語った。

 さらに各連盟の会員と「お互いにしっかりと理解し合いウインウインの関係をつくる」と強調。連盟の活動を通して「どうしたらお客さまから『ありがとう』と言ってもらえるかを同じ目線で考えていきたい」と述べた。

 旅館ホテル連盟の会長に選ばれた金谷氏は「私のような若造が指名されたのは、今後の旅ホ連に対する進化、変化を求められているのではないか。何をしてもらえるかではなく、何ができるかを本部役員と本音で議論し、一歩一歩進めていきたい」と抱負を語った。

 運輸観光施設連盟の会長に就いた中野氏は「新会社のロゴマークは新風を起こす風車に見えた。これからの旅行業は価格競争に巻き込まれないよう、いかに企画力、提案力を発揮するかが大事だ。ひと手間かけた旅を作るためにわれわれも協力していく」と協調姿勢をアピールした。

 旅館ホテル連盟の事務局長には東武トラベル3連盟事務局長を務めた亀山哲雄氏が就き、運輸観光施設連盟の事務局長にはトップツアー協定旅館ホテル連盟、トップツアー・トップ会の事務局長だった新井保氏が就任。事務局は6月末まで東京都墨田区向島1丁目33番12号第二東武館2階に置く。

 
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