東日本フェリーは9月に、函館~青森航路に世界最大級の高速フェリー「ナッチャンRera」=写真=を就航する。航海速力は約36ノット(時速約67キロ)で函館~青森間を約1時間45分で結ぶ。
アルミ軽合金製の双胴船Reraは総トン数約1万トンで、全長112メートル、幅30・5メートル。最大搭載人員は800人。普通乗用車換算で約350台の車両を運ぶことができる。船内にはカフェ、バー、キッズルームなどを備える。
従来型フェリーは約20ノット(同37キロ)で運航され、函館~青森間の所用時間は3時間50分かかっていたが、新船就航で大幅に時間短縮する。
船体デザインは京都市の小学2年生の川嶋なつみさん(7)のイラストを採用。海や自然と人間とのふれあいをイメージしている。
同社は新船就航を機に団塊世代や女性、若者層など幅広い一般旅客、ドライバーの利用を喚起する。また、「就航を機に北海道や東北の観光需要の活性化を図る」としている。