東北デスティネーションキャンペーン(DC)推進協議会とJR東日本は10月30日、仙台市のホテルメトロポリタン仙台で共同記者会見を開き、来年4~9月に開催する東北DCの開幕までの取り組みを発表した。DCを応援するサポーターを域内外から募集するほか、ホームページに6県のさまざまな観光コンテンツを紹介する特集記事を掲載。開幕まで半年を切ったDCの成功へ、機運を盛り上げる。
東北DCは東北6県の自治体や観光団体が一体となって行う大型観光キャンペーン。キャッチコピーは「巡るたび、出会う旅。東北」。東北各地の観光コンテンツを磨き上げ、さまざまなテーマで結んで国内外に発信。東北エリアへの誘客と周遊促進を図る。
開幕までの取り組みは、まず東北DCを応援する「TOHOKUサポーター」を募集する。東北6県の居住者を対象とした「Welcome To TOHOKU隊」と、域外の居住者を対象とした「TOHOKU Fan」の2種類。
域内のサポーターには、DC期間中に東北を訪れた観光客にさまざまなもてなしを実践してもらう。域外のサポーターには、SNSやブログで東北の魅力を発信したり、実際に東北を旅行して、その魅力を家族や友人に伝えてもらう。
東北DCのホームページにもてなしや応援の内容を登録した人に、サポーターの認定証を発行。域内のサポーターにはDCのオリジナル缶バッジも贈る。
サポーターの募集は既に開始。来年8月31日まで行う。
スペシャルサポーターとして、宮城県出身の人気タレント「サンドウィッチマン」が就任した。機運醸成に向けた動画を東北DCのホームページで公開する。
DCのホームページには、「自然・絶景」「温泉」「グルメ」など、さまざまなテーマで東北の観光コンテンツを紹介する特集記事を掲載する。毎月3回程度の更新を予定。東北の多様な魅力を体感できる動画も掲載する。
東北DC推進協議会の小縣方樹会長は「東北6県が一堂に会したDCはこれまでにない取り組み。東北観光の礎、レガシーを築く」とあいさつ。
同協議会の三林宏幸副会長(JR東日本執行役員仙台支社長)は、DCの特別列車の運行や、旅行商品のプレゼントキャンペーン、東北の復興への歩みを感じてもらう商品企画を説明した。
JR東日本の根本英紀常務執行役員は、同社と宮城県、仙台市で実証実験中の観光型MaaSを説明。新型コロナウイルス対策にもなる宿泊施設や土産店、飲食店での決済のキャッシュレス化の取り組みも説明した。
会見には東北経済産業局の渡邉政嘉局長、東北運輸局の亀山秀一局長、宮城県商工会議所連合会の加藤博副会長が来賓として出席、祝辞を述べた。
記者会見で写真撮影に応じる(左から)根本、三林、小縣、渡邉、亀山、加藤の各氏