東日本大震災の復興支援をきっかけに始まった「東北風土マラソン&フェスティバル」の実行委員会は、リアルとバーチャルの「ハイブリッド」形式で4月に開催すると発表した。リアル開催は3年ぶりとなる。
宮城県登米市での現地開催は4月24日。長沼フードピア公園を舞台に、ハーフマラソン(21・1キロ)を実施する。先着千人のエントリー制で、密にならないスタートとし、計測、ゼッケン、修了証などをデジタル化するなど非接触を徹底する。
バーチャルマラソンは4月24日~5月21日実施。フィットネス・トラッキング・アプリ「アシックスランキーパー」を使い、期間中に好きな場所、好きな時間でフルマラソン(42・195キロ)、ハーフマラソン、5キロのいずれかを走ってもらう。
2019年まで現地で開催していた登米フードフェスティバルと日本酒フェスティバルは感染拡大を防ぐため中止する。
同イベントは、「マラソンで東北と世界をつなぐ」を合言葉に2014年にスタート。東北の「風土」(自然、風景、人)と「フード」(食、日本酒)を楽しみながら走る東北風土マラソンを中心に、東北の食と日本酒を味わうフェスティバルや被災地を訪ねるツアーなどを同時開催している。
実行委は「震災からの復興途上にある東北の交流人口増加、産業振興に寄与することを目指している」と話す。
コロナ禍で20年は延期、21年はオンライン開催だった。今回、生産者の声などを生放送で配信するほか、「共催である登米市、南三陸町をリアルに巡って風土とフードの魅力を感じてもらう新しい企画も計画している」という。