国土交通省東北運輸局は15日、東北に住む外国人を「受入環境整備サポーター」として観光地に派遣、訪日外国人観光客の受け入れ環境改善に向けた提案をしてもらう事業を始めると発表した。2011年度から実施しており、今年度は岩手県住田町など計4地域に派遣する。
サポーターはまた、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを使って海外へ情報も発信する。
同局は、日本を旅行することでしか得られない日本人の気質、作品、生活を「訪日観光三つの価値」と定義、「外国人が公共交通機関などを利用しながら、実際に三つの価値を体験できる4地域のツアーを企画してこの事業を実施する」(国際観光課)。
具体的には1地域あたり10人、延べ40人のサポーターを派遣する。個人旅行の目線で感じた改善点の提案を地元観光関係者との意見交換会で行い、受け入れ環境整備に役立ててもらう。同時に、地域の魅力を母国に向けて情報発信、誘客につなげる。
派遣先は住田町(10月19〜20日)、出羽三山・鶴岡(10月26〜27日)、石巻沿岸部(11月16〜17日)、白神山地・十二湖(来年2月頃)。