東北の復興道路・支援道路、2020年度末に全線開通


 国土交通省は8日、東日本大震災からの復興に向けて東北の三陸沿岸などで整備を進めてきた復興道路・復興支援道路の全長550キロが2020年度末までに全線開通すると発表した。周遊の利便性向上による観光の活性化をはじめ、物流の効率化、医療支援、地域産業の振興につながることが期待されている。

 これまでに全長の約7割に当たる397キロが開通しているが、残り153キロについても工事が進み、具体的な開通時期の見通しが立った。

 開通の見通しは、19年内に相馬福島道路の相馬―相馬山上など2区間約9キロ、19年度末には三陸沿岸道路の久慈北―侍浜など3区間約12キロ。20年夏ごろまでには、三陸沿岸道路の宮古中央―田老真崎海岸など3区間約23キロ、20年内には三陸沿岸道路の田野畑北―普代村第11地割など4区間約25キロ。

 20年度末には9区間約84キロが開通する見通しとなった。主な区間は、三陸沿岸道路の普代村第16地割―久慈、田野畑村大芦―田野畑村田野畑、気仙沼港―唐桑南、宮古盛岡横断道路の宮古市平津戸―宮古市区界、相馬福島道路の福島保原線―国道4号。

 石井啓一国交相は会見で「復興道路・復興支援道路は、復興のリーディングプロジェクトとして、おおむね10年間という短期間での全線供用を目指して事業を進めてきた。全線開通は、地域のにぎわいやなりわいの再生および震災からの復興を力強く後押しするものとして、非常に意義のあることだと認識している」と述べた。

 
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