東京都は17日、都庁内に設置した「全国観光PRコーナー」の開設記念式典を行った。「苦しんでいる地方のために都庁のスペースを使ってほしい」(石原慎太郎都知事)と無料でスペースを提供。各自治体は観光パンフレットを設置したり特産品を販売できる。石原知事は「東京発の情報で日本全体が再び活況を呈するよう、仲間同士手を取り合っていきたい」とPRした。
来賓には出展第1号となる宮崎県の東国原英夫知事が駆けつけ、石原都知事に特産産品のマンゴーを贈った。東国原知事は「東京にはアンテナショップはあるが、年間約200万人が訪れるという都庁に設けられるのはありがたい」と笑顔であいさつ。地方が自信と誇りを取り戻すには「県産品の販路拡大が、目に見えることは重要」と話しPRコーナーの設置に感謝を示した。
PRコーナーは都庁第一本庁舎2階北側、広さ100平方メートル。営業時間は年中無休で午前9時30分から午前6時30分まで。スタッフが来場者に観光案内窓口やイベントなどの情報提供を行う相談コーナーも設ける。宮崎県に続いて、5月中は和歌山、石川、埼玉の各県が、6月中は秋田、長野、福島県がそれぞれ1、2週間交代で出展する予定。
東国原知事(右)から宮崎県産マンゴーを受け取る石原知事