春の風物詩「有馬さくらまつり」が11日、神戸市北区の有馬川親水広場で開かれ、特設ステージで芸妓おどりなどが披露された=写真。桜の見ごろの15日まで夜間のライトアップが行われたほか、しだれ桜の名所として知られる善福寺では12〜14日に夜桜茶会なども開催された。
有馬温泉は江戸時代から桜の名所として知られ、有馬川沿いにはソメイヨシノ、善福寺には樹齢270年といわれる糸桜(しだれ桜)がある。温泉街に近い鼓ケ滝公園の有明桜は有馬六景の1つに数えられる。
11日のさくらまつりの特設ステージでは、芸妓おどりのほか、神戸市立フルーツ・フラワーパークで上演されている神戸モンキーズのショーなどが上演された。会場では有馬温泉旅館協同組合のメンバーや有馬の芸妓衆による屋台なども並んだ。
また、神戸市国際文化観光局の中西理香子観光交流課長が有馬温泉の体験メニューの1つ、「有馬温泉芸妓変身」に挑戦。芸妓の着物などを身に付け、本物の芸妓衆と一緒に有馬観光をPRした。
梶木雅夫・有馬温泉観光協会名誉会長は「神戸市は有馬とさまざまな連携を行っている。今回は中西課長が有馬の体験メニューで芸妓に変身して有馬のPRに一役買ってくれた。今後も官民一体となって盛り上げたい」と語った。