JTBは9日、地域の魅力づくりに取り組んでいる組織、団体を表彰する「第4回JTB交流文化賞」の最優秀賞に、おぢかアイランドツーリズム協会(長崎県北松浦郡小値賀町)の「小さな離島の未来への挑戦」が決まったと発表した。自然体験プログラムと民泊を組み合わせた離島での取り組みで、05年から始め08年には来島者8千人、年間売上1億円に至る。
「子ども自然体験キャンプ事業、インバウンド事業、民泊事業と着実に実績を上げて自立経営を実現した」ことが高く評価された。
ほか交流文化賞には、優秀賞に尾上蔵保存利活用促進会(青森県平川市)の「農家蔵保存利活用とグリーン・ツーリズム」、まちづくり真壁(茨城県桜川市)の「語りのある街 桜川市真壁町」が、選考委員特別賞にモントレージャズフェスティバルin能登実行委員会「ふるさとへの誇りをのせて、港町にジャズは響く」がそれぞれ選ばれた。
また、地域の文化や人々との交流を体験記に描いた一般旅行者を対象とした「交流文化体験賞」も選考。最優秀賞は佑来弘章氏の『カナートの村での約束』、優秀賞は佐々木美和氏の『フランス、もうひとつの家族』と宮森庸輔氏の『イスラム教の礼拝告知、アザーンに包まれる街シリア・ダマスカス ウマイアモスクのアザーン朗唱』。
交流文化賞に47作品、交流文化体験賞に165作品の応募があった。