阪急交通社は、JR西日本や京都鉄道博物館と協力し、5月20日に特急「はまかぜ」=写真=を貸し切り運行すると発表した。同社の創業75周年の記念企画で、3月10日に博多発着の旅3コースを発売した。大阪駅から京都駅までの貸し切り区間とし、時刻表にない路線を走行するのが大きな特徴。
時刻表にない路線の退避線や北方貨物線など一般の列車は通常通ることがないルートを運行するほか、列車がそのまま京都鉄博に乗り入れる。関西の名所や名湯も訪ねる。
鉄博では、SLスチーム号の約1キロの貸し切り運転体験や0型新幹線の車内見学、鉄道ジオラマを貸し切り鑑賞するなど、鉄道ファンにとってはたまらない特別企画を用意した。このほか、貸し切り列車内では鉄博や0系新幹線に関するクイズイベント、同社オリジナルの乗車証明書もプレゼントする。
コースの一つ、5月18日発の「城崎・湯村・有馬 3つの温泉街めぐり3日間」は、1日目が出石城下町や城崎温泉街を巡り神鍋温泉泊。2日目が余部鉄橋空の駅や有馬温泉街を見学し、大阪市内泊。最終日は大阪駅から貸し切り列車で京都鉄博まで行き、新大阪駅から小倉駅や博多駅に戻る。旅行代金は8万円(大人1人、2人1室)。
同社は「貸し切り乗車体験に加えて関西の名所・名湯を訪ねるなど観光にもこだわった三つのコースから、希望に応じて選択できるように企画した」と話している。