星野リゾート(長野県軽井沢市)は1月29日、鹿児島県霧島市に温泉旅館ブランド「界」の国内17店舗目となる「星野リゾート 界 霧島」を開業した。「桜島をはるかに見渡し、湯浴み小屋でうるおう宿」をコンセプトに、鹿児島の自然を感じながら、霧島高原の先に広がる錦江湾と桜島を見渡せる滞在空間を提供する。
同館は高千穂峰の中腹に立地。客室棟は地上5階建て、パブリック棟は地上2階建て。客室数は49室で、全室が地元の特徴を生かしたご当地部屋「薩摩シラス大地の間」となっている。宿泊者は窓から眼前に広がる桜島や錦江湾の眺望を楽しめる。客室内には鹿児島県の伝統工芸品、薩摩和紙や大島紬、同県特有の火山噴出物であるシラスを使ったベッドボードなど、鹿児島の自然を感じられる備品を配した。
食事は、同県内で主に端午の節句に作られる季節の和菓子「あくまき」を使った先付、酢の物や八寸、お造りを盛り合わせた宝楽盛りなどを、薩摩焼や龍門寺焼きの器で提供する。
同社のもてなしの一つで、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」として「天孫降臨ENBU」を実施。日本に古くから伝わり、霧島で語り継がれてきた神話、天孫降臨のストーリーの一部を、同館のスタッフが神楽鈴と太鼓を使い演じる。
同社と霧島市は、2019年に建設に伴う霧島錦江湾国立公園の環境整備と魅力の発信等に関する「パートナーシップ協定書」を締結した。
客室(イメージ)