星野リゾート(星野佳路代表)は16日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で定例のプレス発表会を開いた。高齢者や障害者が旅館を利用する際の負担を軽減する「バリアレス」の取り組みを「星野リゾート界 伊東」(静岡県伊東市)で5月13日から始めると発表。観光経済新聞でコラムを連載する温泉エッセイストの山崎まゆみ氏が監修した。
界 伊東では三つの取り組みを推進。手すりや室内用杖、シャワーチェアなど、客室滞在や温泉入浴をサポートする備品を用意するほか、サービススタッフを対象にバリアレスの心構えとサポートのポイントを学ぶ研修を実施。公式サイトでは客室内の段差や広さ、客室内浴槽の形状、貸し出し備品などの情報を開示する。
バリアレスの取り組みは2023年までに、温泉旅館ブランド「界」の全ての施設(全15軒)で行う。
このほか沖縄県読谷村に来春開業するリゾート施設の名称を「星のや沖縄」と発表。同社のラグジュアリー施設ブランド「星のや」で8軒目、沖縄県では竹富島の「星のや竹富島」に続く2軒目で、沖縄本島へは初の進出となる。「グスク(沖縄の城)に泊まる」をコンセプトに、全室オーシャンフロントの約100室の客室を展開する。詳細は10月に発表する。
「バリアレス」の取り組みについて説明する山崎氏(右)