日観振総会、19年度事業費は6億7200万円 副会長に旅館協会 北原氏

  • 2019年6月19日

総会には約180人が出席

 日本観光振興協会(山西健一郎会長、720会員)は7日、東京都港区の東京プリンスホテルで令和元年(2019年)度の通常総会を開き、19年度事業計画・収支予算案などを審議、承認した。理事・評議役員の選任では、副会長に日本旅館協会の北原茂樹会長が就任した。

 総会には約180人が出席。冒頭あいさつした山西会長は19年度の活動方針について、(1)国・自治体や関係団体などとの連携による観光立国の実現(2)地域や産業界の要望に応える事業展開(3)新たな観光需要の創造を図るとともに、産業と地域のネットワークを生かした事業展開―の3点を挙げた。

 10月に大阪で初めて開く「ツーリズムEXPOジャパン2019」については、「BtoBを軸に、観光ビジネスの新たな需要拡大を図る」と意気込みを示した。また、2次交通の充実・必要性を訴え、「協会内に専門部会を設け、より深く検討を進める」とした。

 来賓として観光庁の田端浩長官、総務省の佐々木浩地域力創造審議官があいさつ。

 田端長官は国内観光の活性化に触れ、出張のついでに出張先で行楽(レジャー)を満喫する「ブレジャー」や「リゾートテレワーク」といった新たな楽しみ方を「産業界とともに仕掛け、運動していく」と強調。人手不足では「いいものを作って価格を上げていき、(その利益で)人材を確保するという流れを作るべきだ」と指摘、安易な価格競争に警鐘を鳴らした。

 19年度は、(1)政策提言(2)観光人材の育成(3)観光需要創造―などの事業に取り組み、事業費全体の予算額は6億7200万円とした。2次交通の充実に向けての課題の発掘と強化支援、海の観光資源の活用、体験ツーリズムの強化などに取り組む。

 理事・評議役員の選任は辞任届を受けた措置で、任期は来年度通常総会までとなる。副会長に就いた北原氏以外の新任役員は次の通り。

 常務理事=中村晃・前ANAホールディングス参与▽伊藤博之・日観振審議役(企画政策部長)

 理事=白石敏男・JR東日本執行役員総務部長

 評議役員=岩崎貞二・全国レンタカー協会会長▽小畠徹・東日本高速道路社長▽小林節・日本ホテル協会会長▽鈴木直道・北海道知事▽滝久雄・ぐるなび会長▽多羅尾光睦・東京都副知事▽丸山達也・島根県知事


総会には約180人が出席


活動方針を語る山西会長

 
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