日本観光振興協会は全国規模の「1ウイークバカンス」キャンペーンを始めた。日本ツーリズム産業団体連合会が展開してきた休暇改革事業を受け継ぎ、最低1週間の連続休暇取得を奨励するとともに、対応する旅行商品の造成を推進、旅行需要の平準化と新規需要を喚起する。観光庁を中心とする国内旅行振興キャンペーン「がんばろう 日本」とも連携し、“長旅”に出かける機運を盛り上げる。
キャンペーンは来年3月末まで実施する。「1年に1度は、長旅へ。」のキャッチフレーズと一休さんをモチーフにしたポスター、ロゴマーク=写真=を作った。
ポスターは会員企業・団体の事業所や店舗などのほか、宿泊施設や旅行会社、運輸機関などで掲出し、消費者に周知。ロゴマークは旅行商品パンフレットに使用し、会員企業・団体のホームページにも掲載する。
9月中旬にも新たにキャンペーン専用ウェブサイト(http://1wv.jp)を立ち上げ、秋冬の旅行シーズンに向けた旅行商品の紹介や「旅行川柳コンテスト」「プレゼントアンケート」などのキャンペーンイベントを実施する。
川柳コンテストはサイト上で広く作品を募集。投票で上位となった作品応募者には旅行券や宿泊券のほか、協賛会員企業・団体のタイトルを付けた賞品を贈呈する。
日観協によると、旅行会社や宿泊施設なども対応商品の造成を進めている。
「中長期的な取り組みとして、『JTBのロングバカンス』のコンセプトのもと、グループ各社で長期滞在型の商品をマーケットに投入し、旅行需要の喚起を推進する」(JTB)、「1ウイークバカンスに対応したウェブ展開の専用商品造成を検討中」(JR東日本)、「JALとホテルのタイアップ企画として、北海道、東北方面の新規商品を造成。トマムコースでは最長14日間まで設定し、滞在中のアクティビティを選択、利用できるなど、長期滞在における過ごし方も提案する」(ジャルパック)などがある。