三菱UFJニコスと日東トラベル(大阪市)はiPhone(アイフォーン)を使い、クレジットカードや銀聯カードに対応できるカード決済システムの導入で合意。日東トラベルは21日から、中国人向け旅行販売で取り扱いを開始した。
日東トラベルは中国に2拠点(北京、大連)を持つ。「日中双方の個人・団体旅行の取り扱いに定評があり、最近は訪日旅行の企画、販売に力を入れている。10年度の中国人観光客の取扱実績は約5万6千人」とUFJニコス。
これまで顧客からの代金受領は、約7〜8割を出発前に、残り分(オプショナルツアーなど追加費用を含む)を空港などの出先で行う清算方式だった。決済業務の効率化と顧客の利便性をアップするには、中国で主流の銀聯カードの決済がスムーズに処理できる同システムの導入が効果的と判断した。
利用方法は(1)従業員がアイフォーンに専用カードリーダーを装着(2)顧客の銀聯カードを読み込んで金額などをタッチパネルに入力(3)顧客が暗証番号パネルに入力──の手順。「顧客の目の前で決済処理できるので、中国人観光客にとって分かりやすく、安心」という。