
日本観光振興協会はこのほど、埼玉県の秩父市立吉田小学校で「観光教育出前授業」を行い、児童に旅の意義や楽しさを伝えるとともに、観光産業の魅力をアピールした=写真。
出前授業は今年3月の浅草中学校に続いて2校目。授業後は先生や市教育委員会、秩父地域おもてなし観光公社を交えた意見交換会も行った。
6年生約40人の児童を前に玉川大の寺本潔教授が先生役を務めた。寺本教授は客層に合わせたポジショニングマップを児童に作ってもらうグループワークを行った。
秩父を訪れる家族や女子大生、若手サラリーマン、熟年層など六つの客層に分け、それぞれがどの位置(価格の高低、目的型か保養型か)に来るかを児童に10分ほどで議論してもらい、意見をまとめてグループごとに発表した。
児童からは「観光についての授業ならもっとやりたい」という声が出るなど、観光の面白さを実感したようだ。