日本秘湯を守る会、創立40周年式典開催を決定


あいさつする佐藤会長

あいさつする佐藤会長

 日本秘湯を守る会(佐藤好億会長、184会員)は12月19日、静岡県・熱海温泉の大観荘で2013年度通常総会を行った。14年は会計年度で40期を迎えることから、創立40周年記念事業を開催し、記念スタンプ帳の発行や式典を12月に開催することなどを決めた。

 冒頭あいさつした佐藤会長は、40周年を迎えるにあたり「次の40年に何をなすべきか問われる年になる。昨年策定した『遵守すべき事項11カ条』をしっかり守り、次の世代に会を引き継がなければならない」と強調、その上で「会員宿が地域の貴重な文化財になるよう、努力してほしい」と激励した。

 40周年記念事業については13年12月から14年11月を40周年として、1年をかけて記念事業を展開する。会の主幹事業である「スタンプ押印事業」は、40周年を記念して自動読み取り式のスタンプ帳にリニューアルする。また、40周年記念デザインのスタンプ帳を限定で発行するとともに、スタンプ一つをプレゼントする新規カード発行キャンペーンも行う。

 記念式典は12月15日に創立記念の場所である東京・上野の精養軒で行う。メーンテーマは「継承と共創」とし、会の理念である「共生」の精神を継承することと、会の仲間とともに未来を創造、発展させ「共創」していくことなどの想いを込めた。

 式典の内容については、記念講演や桧枝岐歌舞伎などの催しのほか、会員宿の宿泊券が当たる抽選会などを行う。会員以外の一般の参加者も夏頃にウェブで募集する。

 式典の幹事は次世代を担う若手が中心となっており、会の若い層への期待が込められている。

源泉湯宿を守る会が朝日旅行会の部会に
 総会には朝日旅行から井沢啓社長はじめ役員らが出席。また、来賓として大山正雄・日本温泉協会会長、星野寛治・日本の宿を守る会副会長らも出席した。

 源泉湯宿を守る会名誉会長の平野富雄氏は来賓あいさつで、同会が朝日旅行の部会の一つになり、名称を「日本源泉湯宿を守る会」に改め、再出発したことを明らかにした。

 最後にあいさつした井沢社長は「2020年に東京五輪開催が決定し、世界に日本の文化や自然など、日本の美しさを売り込むチャンスが広がった。温泉や秘湯、当会の魅力は国内外で注目されるだろう」と述べ、秘湯を守る会ならではおもてなしを忘れないでほしいと会員に理解と協力を求めた。

あいさつする佐藤会長
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