日本温泉協会、11月に創立80周年記念式典


滝会長の続投が決まった

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 日本温泉協会(滝多賀男会長、約1600会員)は6月24日、東京・水道橋の全水道会館で総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では滝会長を再選するとともに、副会長に岡村興太郎(法師温泉長寿館)、森行成(野沢温泉さかや旅館)の両氏を選任した。今年度は創立80周年記念事業をメーンに展開することを確認した。

 総会は通常、温泉地で開かれるが、11月に創立80周年記念式典を実施することから、東京での開催となった。  総会には約60人が出席した。冒頭あいさつした滝会長は「温泉は日本の重要な観光資源であり、観光立国を目指す中で、温泉そのものに新たな可能性が生まれた。この好機を温泉地の活性化にどう結び付けるかが課題であり、質の高い温泉を提供することが協会の責務」と強調。その上で、創立80周年記念事業の成功へ強い意欲を示した。

 綿抜邦彦・学術部委員長は「80周年を節目に、21世紀の温泉のあり方について検討していく」と述べるとともに、「自分たちが使っている温泉がどのようなものか見つめ直してもらいたい」と訴えた。  来賓として環境省の正木清郎・自然環境局参事官、観光庁の水嶋智・観光資源課長が出席し、あいさつした。

 今年度は(1)今年と来年を80周年記念年と位置づけ、今年は記念事業として国際温泉気候連合(FEMTEC)大会、国際温泉会議を開催(2)国際温泉会議を成功させるため、従来の事業の一部を縮小または休止し、総力をあげて会議の準備に取り組む(3)公益法人制度改革を踏まえた組織の見直しと財政健全化を図る──を重点目標に掲げ、推進する。

 記念事業については、11月8日に横浜市のホテルニューグランドで前夜祭(ウェルカムパーティー)を行い、9日に同ホテルで各国温泉事情講演やFEMTEC理事会、創立80周年記念式典などを開催する。10日は箱根町に移動しフェアウェルパーティー、11日はFEMTEC総会や箱根温泉視察、オプショナルツアーで群馬県の草津温泉を視察する。

 来年には80周年記念誌も刊行する予定だ。  総会では草津町の中澤敬町長が「旅館業における水質汚濁防止法の規制に関する意見書」を提出した。中澤町長は「旅館業者が無理なく処理設備を導入できるまでの間はホウ素、フッ素についての排水基準は当分の間適用しないよう(国に)強く要望してもらいたい」と述べ、協会もこれを了承した。

 来年度総会は福島市で開催する。福島市での開催は1971年以来となる。

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