日本旅館国際女将会(須賀紀子会長=登別温泉滝乃湯、35会員)は6月26日、東京都内のホテルで総会を開いた。2012年度の新会長に福島県いわき湯本温泉新つたの女将、若松佐代子氏を全会一致で選出した。
副会長には松本美代(浮山温泉坐漁荘)、長坂正恵(下呂温泉しょうげつ)、岡崎純子(蔵王温泉深山荘高見屋)、村田知世(五浦温泉五浦観光ホテル)の4氏が就いた。
若松新会長は新任あいさつで「東北地方は、震災と原発事故の風評の影響で現在の実績が前々年比50%にも満たない温泉地も多く苦戦している」と現状を紹介。その上で「日本旅館国際女将会が『和の旅館文化を世界に伝える』という使命を今後も果たしていくことが復興の一助にもなると信じている」と決意を述べた。
12年度事業計画には、(1)日印国交樹立60周年を記念するインド・スタディ・ツアーの9月実施(2)10月に中国・広州で開催されるジャパンデイでの日本旅館のPR活動(3)4月に香港大学で開かれるジャパンマンスでの日本文化PR活動──などを掲げた。
あいさつする新会長の若松氏(中央)