「夢のある業界」へ行動宣言
日本旅館協会(大西雅之会長)は7日、仙台市秋保温泉の「伝承千年の宿佐勘」で「宿泊業界における観光と金融に関する全国懇談会」を開いた。会員ら約300人が参加。菅義偉前首相、観光庁の髙橋一郎長官、中小企業庁の須藤治長官、金融庁の伊藤豊監督局長らが今後の観光政策、中小企業政策などをテーマに講演。「持続可能な観光振興」「地域の金融機関との連携」などをテーマにパネルディスカッションを行った。
「これからのインバウンド観光と期待」と題して講演した菅前首相は官房長官時代から進めたインバウンドの取り組みを回顧した後、「インバウンド宿泊客は10の道府県で6割以上を占めており、それ以外の地域で拡大余地がある。基本的なインバウンドの受け入れ環境を地方の隅々まで広げる必要がある。全国津々浦々の宿泊施設において、インバウンドの受け入れ環境が整備されることを期待する」と述べた。
会の結びに「宿泊業界を『夢のある業界』にすることを目指して、それぞれの立場で最大限努力をする」とする「夢のある宿泊業界に向けての行動宣言」を採択した。
「行動宣言」を披露する大西会長(左から3番目)
講演する菅前首相