日本旅館協会、新会長に大西氏 「夢のある宿泊業界へ」


就任が決まり、所信を述べる大西新会長(左は浜野前会長)

コロナ禍対応 対策本部で継続推進

 日本旅館協会(2284会員)は9日、東京のホテルインターコンチネンタル東京ベイで令和4年度通常総会と理事会を開き、2年間の任期満了に伴う役員改選で大西雅之副会長(北海道・あかん遊久の里鶴雅)の会長就任を決めた。大西新会長はGo Toトラベル事業の早期再開、インバウンド受け入れの制限緩和など緊急の課題に新型コロナウイルス対策本部で引き続き対応するとともに、従業員の待遇改善など、宿泊業界を「夢のある業界」にするための中長期的課題に、新たに設置する委員会で取り組む考えを示した。

中長期課題は委員会で

 大西新会長は「業界全体が苦しみを味わい、まだ苦境が続く中で重大な責任を担うことになり、身の引き締まる思いだ。(任期の)この2年、全身全霊でコロナ禍からの回復に努める。副会長、理事、相談役、会員と、皆さまの協力をいただきながらコロナに立ち向かう」と、就任に当たり抱負を述べた。

 大西氏は「短期的な緊急の課題と中長期的な課題がある」とし、前者は「Go Toトラベル事業の早期再開」「インバウンド受け入れの制限緩和」「人手不足問題の解消」「過剰債務問題のソフトランディング」、後者は宿泊業を「夢のある業界」にするための「従業員の待遇改善」を挙げた。その上で、「短期的な課題は新型コロナウイルス対策本部、中長期的な課題は委員会でしっかり取り組みたい」と述べた。

 1期2年をもって会長を退任した浜野浩二氏(北海道・グランドブリッセンホテル定山渓)は「企業人として立派な経歴を持ち、地域に対してもさまざまな取り組みをしている。コロナ対策本部で共に仕事をして、今の状況を打破するには彼しかいないという思いだった」と新会長を評価。「全会員のため、先頭に立って奮闘されると思う」と、そのリーダーシップに期待した。

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