日本旅行11年度決算、2年連続の黒字に


 日本旅行は2月29日、2011年度決算を発表した。子会社を含めた連結では、東日本大震災と福島第1原発事故の影響を受け、営業収益が前年を5.4%下回る474億2200万円にとどまった。ただ、店舗・運営体制の見直しなど営業費用を圧縮するなどして営業利益は前年を上回る8億1400万円(前年は6億600万円)を確保する減収増益。営業外収益を含めた経常利益、法人税などを控除した後の最終利益もそれぞれ前年を上回る19億7600万円(同15億800万円)、14億200万円(同9億1800万円)となり、2年連続で黒字を確保した。

 日本旅行単体では、営業収益が前年比5.2%減の406億5400万円。営業利益3億7800万円(前年3億100万円)、経常利益12億2800万円(同9億7500万円)、最終利益7億3800万円(同6億5700万円)と、連結とともに2年連続の黒字。

 単体の営業収益を部門別にみると、国内旅行が前年比9.7%減の241億3300万円。震災と原発事故の影響で販売が減少したほか、団体などで収益率が低下した。

 国内のうち、団体旅行は同10.4%減の75億5千万円。企画商品は同7.0%減の90億2800万円。個人その他は同12.0%減の75億5400万円。

 海外旅行は同1.6%増の144億2600万円。震災の影響を受けたが教育団体と個人が堅調に推移。一般団体は上期から下期への移動があり、年間では前年を上回った。

 国際旅行は同7.5%増の13億1500万円。附帯事業は同6.7%増の7億7800万円。

 東京電力の原発事故による風評被害の補償金は、JATAを通じて請求しているが今回の決算には含まれていない。

 2012年の業績予想は、連結が営業収益495億円。営業4億8千万円、経常11億2千万円、最終6億2千万円の各黒字。単体が営業収益422億円。営業3億円、経常8億円、最終5億4千万円の各黒字。

 
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